フォルクスワーゲンのディーゼルエンジン、TDIを待ち望んでいた皆様こんにちは。
よーーーーーーやく来ましたね!
フォルクスワーゲンのディーゼルエンジンの排出ガスに関する不正が公表されたのは2015年9月18日。
当時、排出ガス不正の対象となったエンジンは、ディーゼルエンジン未導入だった日本には輸入されていなかったにも関わらず、そのダメージはかなり大きく、ディーラーで話を聞くとかなり大変な思いをされたと伺いました。
あれからあっという間に2年弱が過ぎました。
ようやく日本にもディーゼルエンジンが導入され、その一番最初のモデルとなったのが、僕もアンバサダーを務めさせていただいたことのある、パサートでした。
というわけで、前置きはこれくらいにして早速行きましょう!パサートTDIカモンッ!!
あれ・・・。ナンバーのところに、Passat TDIと書いてあるものの、見た目普通のパサートとどこが違うんでしょう・・・・。
少し下目から見ても変わっているところが分かりません。
リアに回ってみてみたところ、ここも違いが分かりません。リアのバッヂがなくなっていることから、外見だけではガソリンとディーゼルの違いはほぼありません。ていうか全くありません(たぶん)
ちなみにこの展示車両は、TDI Highlineとなっておりまして、ホイールは18インチ。タイヤサイズは235/45/18を装着していました。なかなかシンプルなアルミホイールでカッコいいですね。洗車もしやすそうです。
ラゲッジスペースにはゴルフバッグが積まれていました。そうそう、パサートはラゲッジスペースがものすごく広いので、ゴルフバッグも余裕で詰め込めます。
以前、アンバサダーでパサートヴァリアントをお借りしていた際にもゴルフバッグはいくつめるのか?というブログを書きましたので、こちらもよかったら見てみて下さい。
フォルクスワーゲン公式サイト。多彩なモデル情報や、ディーラー検索、試乗車/展示車検索、デジタルカタログ、見積りシミュレー…
さて、内装ですがフロントドアパネルも普通のパサートと変わりません。木目調パネルが美しいですね。
もうお馴染みの、デジタルメータークラスタ、アクティブインフォディスプレイ装着車両です。
メルセデスのCクラスにも付いていますが、このアナログ時計って高級感ありますよね。個人的には針がもう少し高級感あると良かったなぁと感じます。ちょっと安っぽい目覚まし時計みたいにも見えちゃうですよね。
シフト周りです。ここも大きな変更点は見つかりませんでした。エアコンのスイッチ下にあるスライド式の小物入れ部分にUSBポートがついていたような・・・。ちょっと狭くなったような印象を受けました。
シートは上質なナパレザーシート。このシートはいいですよ!!!オプションで付けられるならばぜひ付けてください。質感といい、座り心地といい、最高です!
ティグアンのDYNAUDIO Editionにはセンタースピーカーが装着されていましたが、パサートはもともとここにセンタースピーカーが装着されているんですよね。だから室内で聞く音の質がいいのかな。
パサートはリアシートも広いです。ゴルフと比較したら全然違います。大人でもゆったり腰掛けることができますし、繰り返しになりますが、このナパレザーシートがいいんです!!
リアドアも特に目立った変更はなさそうです。
こういうところにもステッチが入っているのがパサートですね。ティグアンはこういうふうにはなっていません。プラスチッキーです。
このエッジの効いたボディラインはティグアンや、今度発表される新型ポロ、ゴルフにも通じてるフォルクスワーゲンらしいデザインですね。
TDIに早速試乗してみました!
というわけで、いつもお世話になっているフォルクスワーゲン相模原橋本店の敏腕営業N氏にまたまたご配慮いただき、パサートTDIに試乗させていただきました。
試乗車は展示車両とは違ったTSI Elegancelineというグレードのものでした。
パサートはもともとの作りがとても良いので、HighlineやRlineでなくても、このElegancelineで十分だと思います。これに少しのオプションを足せばそれほどお高くない見積になりますよ!
Elegancelineのシートはファブリックシートです。ティグアンみたいに座面はマイクロフリース製で、ショルダーやサポート部分はレザーになっています。
このElegancelineはLEDライトのデザインが少し違いますね。
装着されているホイールは17インチ。タイヤサイズは215/55/17なので、先程のHighlineよりもお財布に優しいですね。
リアもバッヂがなくなってスッキリしました。ちょっと右下部分がさびしい感じ?まぁそのうち慣れるでしょう。
これがTDIエンジンです!
ボンネットを開けるとさすがにTDIだとわかりますね。TSIエンジンに比べると少し空きスペースが少ないような気もします。色々と詰まってますね。
そしてこちらが給油口です。Dieselと書かれた給油口とAdBlueを入れるための口が2つありますね。ここ見るのが一番ディーゼルエンジンぽいかもしれないですね。ちなみにAdBlueですが15000kmぐらいで空になるそうです。メンテナンスのパッケージに入っている方であればその中に含まれるそうですが、入っていないとなかなかのお値段かかるらしいので、要注意です!!
試乗車のメーターはアクティブインフォディスプレイではありませんでした。メーターの見やすさでいったらこっちのアナログのほうが見やすいから、アナログ+デジタルが高級車の流行りになるのかな?とも思いましたが、メルセデスなかはEもSもフル液晶ですもんねぇ。
ナビは新型ディスカバープロです。画面サイズも大きくなっていますが、なにげに解像度も上がっているんですね。だからラジオのボタンもナビ画面も旧型のディスカバープロに比べると格段に見やすくなっています。
試乗記
早速いつものコースを試乗しました。エンジンをかけると「ガラガラガラ〜」という大きなディーゼルの音が響き渡りました。とはいっても、以前試乗したBMWのX1 18dと比較してもそれほど大きくもないし、静かでもないかな、というのが第一印象です。
そうそう、N氏が言ってたのですが、このTDIエンジン。朝の寒い時は暖気したほうがいいそうです。ガソリン車だと最近は暖気しないでゆっくりとすぐに動き出しても問題ないですが、ディーゼルエンジンの特性なのか、少し暖気してからのほうがパワーやトルクがしっかり出やすくなるようですよ。
ゆっくりとスタートしてみると、ディーゼルエンジンらしいパワフルなトルクが1000rpmぐらいから2000rpmぐらいにかけてモリモリとでてきて、車をぐいぐいと引っ張ってくれます。
ただ、気になったのは音と振動です。
音については、1000rpm〜1300rpmぐらいでノロノロと走っていると、ガラガラと大きめの音が耳につきます。でも2000rpmぐらいを越えてくると、その音は気にならなくなります。
そして振動ですが、これも音同様、低回転ではハンドルに振動が伝わってくるのがよく分かります。ガソリン車ではほとんど振動が伝わらないので、この点は乗ってみていただくとすぐわかると思います。でもこれも音同様、少し回転を上げてくると気にならなくなります。
ですので、渋滞にハマってノロノロと乗るようなシチュエーションでは、恐らく、音と振動が気になってしまう人も多いと思います。
しかし、ある程度の速度で長い距離を走る人であれば、その点はほとんど気にならないので、優れた燃費と軽油による経済的な恩恵も受けられるはずです。
結論
ただ、僕みたいに年間1万キロ、いや8000キロぐらいしか乗らず、主に街乗りメイン(渋滞もあり)のようなシチュエーションの方には、ディーゼルエンジンのプラス分の価格を車両維持期間ではペイできないと思いますので、そういう方はガソリン車のほうが静かで向いています。
噂によれば今後、TDIは他車種にも導入されていくようです。フォルクスワーゲン全体としてはEVに注力していますから、シチュエーションによってエンジンを決めるというのが今後の流れなのかもしれません。
街乗りメイン → ガソリン、EV
遠距離メイン → TDI
というのがフォルクスワーゲンの考えると言うか、他メーカーも考える販売方法なのかもしれないですね。